コラム【言葉の八面体 023】 <理念>
「思考のエンジン」で「心のデザイン」という話をした。
そこで 心のデザイン つまり「理念」という言葉を もう少し掘り下げてみたい。
「理念」とは もともと哲学用語であって 簡単には説明できないが ここでは
「何を最高のものとするかについての根本的な考え方」(三省堂 新明解国語辞典)
としておこう。
これで「人生の理念」や「経営の理念」という表現も理解できるだろう。
生きていく上で 会社を経営していく上で 何を最も重要なこととして考えるか?
それを明文化しておき 日々の生活や経営の行動判断の基準にしよう というのだ。
この「企業理念」とか 「経営理念」という言葉は
誰も知らない人はいないほど 普及していますが
実際に その「理念」があり 理念に基づいて行動が行われているか と言えば
あなたにお訊きすれば それが分かる。
どうですか? そうしていますか? そうしている人を知っていますか?
特にこの数年の 企業行動を見ていると
企業理念も 経営理念も すっかり忘れたか 初めからなかった企業の多さに驚く。
あるいは その理念が
「自己の欲望達成のためには手段を選ばない」とでもなっているのだろうか。
一方 「人生理念」や「生活理念」という言葉は あまり聞かれないかも知れない。
それより「生活信条」とか「人生観」などという言葉の方が馴染みがあった。
「信念」と「理念」の違いは何か?
あえて言うなら
理念には「理性から得た最も高い考え(旺文社 国語辞典)」という
知性や智慧によって磨かれた 普遍性をそなえたものがある という点だろう。
高度に「社会化」された環境で生きていくには
心情的な「想い」だけではなく 理性的な「理念」が必要だ ということなのです。
企業経営においては
「事業成功の50%は 経営理念で決まる。
その経営理念が 全社員に徹底されれば 事業は80%成功する」
とまで言われています。
人生で成功するためにも この「理念」が重要な要素であることに疑いはない。
まして ビジネスから離れた人生を送る人はマレだろうから
何人にも 人生を送る「理念」を考え 成文化しておくことは重要だ。
人生の理念と 経営の理念とは 同じだろうか?
それとも???





